Jeroboam Tasting report 〈staff〉

神戸元町のワインショップ“Jeroboam”のワイン・テイスティング・レポート。店長および当店スタッフによるレポートです。
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# 比較的お手ごろなボルドー3種

濃縮した黒果実の旨みとたっぷりのタンニン、引き締まった酒質で飲みごたえがあり、ブランデーやバニラを思わせる芳醇なブーケをもつ・・・世界中のワイン愛好家を魅了してきたボルドー産赤ワインのイメージです。世界の銘醸ワイン産地の代表で人気も高いので、良いものは価格もやや高め。ジェロボアムでも、掘り出し物を期待されているお客様が多いのをいつも感じてきたのですが、正直なところ“萌えなくて?” いえ、理由はいろいろありますが、実は、ボルドーは僕がワインにハマるキッカケとなった産地なので、僕自身の期待が大きいだけに、試飲のたびに“こんなんじゃない!”とがっかりすることが多く、ジェロボアムのボルドーの棚は“いまいちやる気なし”状態が続いてきたのです。この際、はっきり言っておきます。“低価格ボルドーに夢見てはいけない”。2000円台中盤でも希望はそれほど持てない・・ハズレた場合は、葡萄が未熟な場合に出るカメムシ臭にも似た青臭さが出たり、果実味・酒質が痩せこけた水っぽいものだったりします。でも・・
このテイスティングのページを始めるにあたって、最初の記事は・・やはりここからと思い、ボルドー産の3種の赤ワインをご紹介することにしました。

前置きが長くなりましたが、今日の3種は結構ハイレベル、掘り出し物のご紹介です。画像の左から・・
シャペル・ド・ポタンサック2009年
銘醸レオヴィル・ラスカーズと同じ所有者によるCh.ポタンサックのセカンド。堅実な印象のクリュ・ブルジョワのシャトーですがオフヴィンテージはハズレることもある・・ましてやセカンドは。それが・・さすがの優良年。上質なカベルネがもつ針葉樹のようなブーケをもち、葡萄の熟度も十分。ほどよい酸を含んでいるのでもう1年でも待てばより良い状態になりそうですが、今すでに美味。待てない。シンプルな牛肉の料理とともに味わいたい。(2700円)
ペイルドン・ラグラヴェット2009年
クラシックなポタンサックと違い、やや甘めと感じさせる濃度のある果実味と新樽(33%)由来のチョコやバニラを思わせるロースト香が、なんともゴージャスな雰囲気。カベルネ・ソーヴィニヨン種の比率が高いのですがメルロ種の豊満さが今は勝っていて、飲み比べた場合、ダークラム的に味の詰まったこちらを美味しいという方が多くなりそう。料理にはポタンサックのほうが合わせやすいのですが、これはこれで良く出来たワイン。(3200円)
レスプリ・ド・シャトー・ラニエ2011年
まず・・1300円、安すぎる。試飲前の期待感なし。でもラベルはマットな質感の紙でデザインも安っぽくない。資料によると、メルロ種主体のブレンドで樽熟成なし・・複雑さや濃さは望めない。これが当たるとすれば、健康的な果実感が詰めこまれた素直で親しみやすい完熟メルロのイメージ。カメムシがいたらアウト。・・で結果ですが・・何年か振りの1500円未満ボルドーでの採用決定。青臭さなし、補糖感なし、濃縮技術のいやらしさもそれほど感じない。少しくらいの樽熟成もしているのでは・・という味わいの落ち着きがあって普段使いにお薦めです。

最後に、ボルドー赤の飲用温度は20度以上で。冷やすとタンニン(渋み)がざらついて安っぽくなりますのでご注意を。投稿:安藤

| comments(0) | - | 21:52 | category: フランスの赤ワイン |
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